再生少女三章
あああッ。昨日のお嬢サンッ!
何も知らずに、お花を買ってしまったのね!よりによって、このお店に立ち寄るなんて……。
まあ、無理もないわ。だって、ふだんの店主の姿は、まるで花のように美しいご婦人なのだから。
それが、突如として肉食植物に変貌するのよ……。ああ、無理もないわ。フビンだわ……!お嬢サン、今、助けるわーーッッ!!
肉食植物さんッ!ちゃんとお代を払うから、そのお嬢サンを放してあげて!
ほら。
このコよ!(ずいっ)
この少女を、お嬢サンの代わりにお引き渡しするわ!
花の養分にするなり肥料にするなり粉末にするなり、どうにでもしてちょうだい!
だからっ、そのお嬢さんは許してあげて!
ねッ?
それでいいでしょーーッ!
今のウチよ、お嬢サン!
さあ、お客さま。
私たちも早く逃げましょうーーッ。
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