再生少女三章
どう?
今日の再生も良い出来だと思わない?
さすがは稀少の天才と呼ばれるご主人の発明した器械ね。
ぱっちり
ご主人ーーッ
再生終わりましたァァ
ましたァァ
ましたァァ
ところで、大研究の進み具合はどうですかーーーッ!?
……はい?
「何のコトだ」って……(汗)
あのぉ、ご主人は、稀少の天才って呼ばれている、すばらしい研究者なんですよーーーッ!お忘れにならないでくださーーーい。
えええッ……?
「何の研究じゃったかのぅ」って……。
ご主人~~。(激汗)
再生の研究ですよーー、ご主人ーーー。思い出しましたかーーー?
モウ、ご主人の物忘れにも、困ったわ。
これでも、毎日の食事の栄養バランスなんかには、とても気を使っているのよ。私。
何しろ、ご主人は一世一代のすばらしい研究の最中なのだから、ね。
シッカリ栄養をつけてもらわなくちゃならないわ。そう思うと、いい加減なモノなんか、作れないのよ。
だって、私のなの!
あの研究が実現することは、私の夢なんだもの!
だって、だって、あの研究はーーー
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